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「Tour 2004 -ANSWER-」
★SUPERCAR@SHIBUYA AX

■「ANSWER」レコ発ツアー、東京3日間全て観たのですが
改めて、一番記憶に鮮やかな初日の感想文を。

■とにかくSUPERCARの音を待ち焦がれていた。
ライブ自体は去年の11月以来半年ぶりだったけれど、
なにせ去年のライブはその自主イベントだけで、アルバムのリリースもなし。
ワンマンは一昨年の5月以来、まる2年ぶりだったのだ。本当にこの日を待ってた。
残念なことに今回のアルバムはCCCDでのリリースで、
その意味に異議を持つ私としてはそれこそ断腸の思いで購入を見送ったのだけれど
試聴をしたそのアルバムは予想以上に素晴らしくて本気で泣けてきたのでした。
SUPERCARの好きなところのひとつにメロディの美しさというのがあるのだけど
その、神々しいまでの美しさがそこかしこに溢れていて。
これはライブが楽しみだなあ…と思いを巡らせてみたり。
そして、ありがたいことにアルバムはアナログでリリースされ、
我が友人のHちんがその音源を私にプレゼントしてくれたのだ!
本当に、本当に嬉しかった!感謝してもし足りないくらい!
Hちんのおかげでライブ前に繰り返し新譜の音を堪能することが出来ました。
この場を借りて、心からの感謝にかえさせて頂きます。
(もちろんお礼はきっちりさせていただくからね!(笑))
あまりの嬉しさと改めて音の素晴らしさを感じて
実は泣きながら頂いた音源を聴いていたということをここに恥ずかしながら打ち明けさせて頂きます(笑)

■追加公演である初日の席はAXの2階席。
普段SUPERCARではとにかくひたすら踊りまくる私なのだけれども
(その昔頭振って踊りすぎて首がつったことがあり)
今回のアルバムを聴く感じでは踊るよりも聴き入る感じかもしれないな…と思い
ゆったり座って観られる2階席にしてみた。1階に行きたくなったら降りればいいし。
先に言ってしまえばこれは大正解だった。とても音に集中して聴けたのだ。
前にさえぎるものがなくて、
目の前に広がるのはSUPERCARの音と音にあわせたVJの映像。
2時間ものあいだ、私はこの空間でまるでひとりきりのような気持ちになれたのだ。

■ライブはほぼ定刻の19時半に開演。
暗転したステージから響くひとすじの音…
1曲目はアルバムでも冒頭を飾る「FREE HAND」だった。
ここからはじめの2曲ほどはAX特有の音の歪みを感じたりもしたのだけれど、
それもいつしか気にならなくなってゆく。
四つ打ちのリズムの中から聞こえてきた、ナカコーの声。
これからこの声がうたう歌がたくさん聴けるんだ、と思うとドキドキしてきた。
世間では歌がウマイ人というと声量がある人とかを指す事が多いけれど、
私はナカコーのような歌声のことを言うんだと思っている。
その音の中にいるとどこまでも幸せな気分になれるんだ。
そして曲の終わりぎわにステージ後方の幕が左右に開き、
2曲目の「JUSTICE BLACK」が始まると同時にまばゆく映像が映し出された。
今回のアルバムのADを勤めている田名網敬一氏のイラストレーションを基にした映像。
ベースラインと共に黒い波の映像が浮かび上がった瞬間、
やわらかな音が強靭な強さを携えたように思えた。ドキリとした。

■2曲目までがアルバムと同じ曲順だから、なんとなく勝手にそう思って
油断(本当はこういう言葉じゃない気がするけど今はこれが一番近い気がする)していたのかもしれない。
次に聞こえて来たドラムの音を聴いても一瞬何の曲かはすぐに浮かばなかった。
でもギターの音が聞こえて来た瞬間に、まるで頭上で何かが光ったような気がした、
「Sunday People」。
その一瞬、胸に扉がもしあったとしたら、そこが開いて、
感情というもの全てがその音の中に溶け込んでいったかのようだった。
もうすでにこの瞬間に終わってもいいとさえ思えた、気が早過ぎる(笑)
彼らのファーストアルバム『スリーアウトチェンジ』も好きではあったけれど
特別好きだと思うにはいまひとつ何かが足りなかった私にとって
この「Sunday People」がSUPERCARを特別なバンドにした最初の一歩だった。
(そしてこの曲が入ったアルバム『JUMP UP』は人生の10枚のうちの一枚になっている)
ROVO以前に音の中に宇宙を感じたのはこの曲が初めてだった。
(まああのスペイシーなジャケットのイメージもあるといえばあるかもな)
♪うそで守ったままだった。… の所以降にそれを特に感じる。
ミキちゃんのコーラスで♪トゥトゥトゥールルルル〜♪のあたりとか
まるで宇宙遊泳をしているかのような気持ちになれる音。
そういえば初めてこの曲をライブで聴いた時はどこか拙い宇宙遊泳という感じで
小さなロケットに乗せられた人類初の第一歩、という雰囲気があったのだけれど
今回聴くこれは堂々とした大きな宇宙船での星間遊覧という感じだった。
すごいなあ。どんどんSUPERCARは大きくなっていくよー。

■「SUNSHINE FAIRYLAND」を経て今日の初MC。
驚いたのは今回初めてMCでジュンジくんがしゃべったこと!
右側にスポットライトが当たって声が聞こえて来た瞬間、自分の耳を疑って
また立ち位置が変わってたのか?と思った(笑)
(SUPERCARはツアーごとに変わったりするので。
 ちなみに私は目が悪い&座席の位置の関係上ので、
 ステージ上のメンバーの顔とかがほとんど見えていなかったのでした)
でもお客さんは誰も騒いでないなあ…やっぱり見間違い?と思ったのだけど
その後コーダイのMCで「初めてジュンジ君が喋ったんですよ!?意外と驚かないですね」
みたいなことを言ってたのでやっぱりそうだよね、と思い直しました(笑)
驚きが聞こえなかったのは、お客さんがだいぶ入れ替わったか、
または昔からのファンの人はもう社会人が多いから平日のこの公演には来られなかったか、
というところでしょうか。

■「BGM」「HARMONY」でゆっくりゆるやかに音が流れる。
夜中に部屋で聴くのもいいのだけれど、
こういう広い空間で音に包まれるような聴き方は
もっと音の奥行きを感じられて良い。

■そしてそれは耳に飛びこんできた。
「Lucky」のイントロダクション、まさしく青いギターポップ。
条件反射で胸が締め付けられるようにギューッとなって震えた。
何年か前にもライブで久しぶりに「Lucky」を披露したことがあったのだけれど
『スリーアウトチェンジ』の頃とあまりに変化し広がった音の世界にあわせて
「Lucky」もリアレンジされて別の曲のようになっていたのでした。
(もちろんもとのメロディが良いのでそれでも全く問題なし、素晴らしかった)
でも今回はまさかのオリジナルアレンジでの演奏だった。
最近の曲の中に在ったら浮いてしまわないのか?ということなど考えなかった。
以前にも書いたことがあるけれど、
どんなに表現方法が変化して、
「YUMEGIWA LAST BOY」のようにメンバーが全員元の担当楽器を誰も持たなくなったりしても
SUPERCARの曲はメロディが素晴らしく美しいという共通点がずっとあるから普遍のものなのです。
とはいってもやっぱりSUPERCARの世界は懐が広くなったと思う。
以前『Futurama』レコ発ツアーにて、本編の曲を『Futurama』だけにして完璧な世界を作り上げ
そのアンコールで「cream soda」(『スリーアウトチェンジ』の1曲目、最初の最初の曲)をやった時
その世界にあまりの落差が生じてしまったためファンの間でも賛否両論(否多め)だったことがあったんだけど
今回はまったくそんなことがなく、『ANSWER』の中に溶け込んでいた。

■そしてこの曲「Lucky」は問答無用に私の胸を刺す曲で。
ライブの感想から逸れるけれど、だって、思い出がたくさんありすぎるのだ。
何から何まで、好きな、という言葉では簡単に片付けられないくらいに大切な曲。
その曲とともに過ごした時間に私を刺したフレーズが響いた。

  それでもいつか、少しの私らしさとかやさしさだけが残ればまだラッキーなのにね。
  今はどうしても言葉につまるから――ヒキョウなだけでしょう?
  それで、大人になれるならつらいだけだよ…。

隣の人に聞こえないように声を殺して泣いた、
というよりも涙が止まらなくなってしまった。
優しすぎるメロディが私を包んだ。
あの頃に比べて、少しは大人になれただろうか。

■中盤はさらに音に溶けるような時間が待ってた。
「WONDER WORD」で音の残像に心を揺らし、
「HIRAMEKI INSPIRATION」では音が光の破片になってきらめきながら散らばった。
そして「Free Your Soul」。
光の中の階段を上るような鍵盤の音が聞こえてきて、
そして神々しいまでのミキちゃんの声。
まさしくその名のとおり、こころを解き放たれたような感覚。
そういう感覚はSUPERCARを見ているときよく感じるのだけれど
まるで身体のすみずみ、細胞のひとつひとつまでが浄化されていくような
そんな気持ちになるのです。

■そしてMCで、今回のサポートメンバーである七尾旅人くんが紹介される。
ツアー前、旅人色がSUPERCARに入ることに遺憾の意を示していた人も少なくなかったのだけれど
いざ始まってみたら全くの杞憂で、むしろひとり加わってることなど忘れるくらいだった。
それは仕事をしてないということじゃなくて、自然という意味で。
(まあ確かに何もしない曲のときは鳥を飛ばしたりしてたのだけども・笑)
なにせ彼は“どうして自分はSUPERCARのメンバーじゃなかったんだろう”と言うくらいに
SUPERCARのファンなわけで。
自分が参加してSUPERCARの音に貢献できるってものすごく気分がいいだろうなあ。
本気でうらやましかった(笑)
私もミュージシャンになって同じステージに立ってみたい!第5のSUPERCARになってみたい!
と本気で考えてみたりもした(笑)

■そしてそこから先は、まさに目くるめくような時間だった。
久し振りの「Love Forever」(3年半ぶりくらい?!)、
原曲よりもさらにキーをあげたその曲は、さらに心をやさしく包んで広がった。
こんなに広い会場なのに、すぐ近くから歌が聞こえてくるようだった。
身体は全く動けないのに、心は震えてしょうがなかった。
そして煌く時間は続く、
そしてイントロが聞こえた瞬間に歓声が上がった「Strobolights」。
記号のような呪文のような歌詞が持つ意味など超えて
ミキちゃんの声と共にひとつの音楽として鳴る。
メロディに合わせた歌詞や音を活かす言葉、とかはよくあるけれど、
この曲は音と言葉が一体化してる。数分間の奇跡。
曲の端の端までが光に満ちて輝いてるように思えた。
そして間髪入れずに音の波が場を揺らす、
「YUMEGIWA LAST BOY」、またもや大歓声があがる。
以前、SUPERCARのライブ中に
「身体がリズムになる」というのを初めて感じたことがあって
その時のことを私はこう書いていて。

  アタマとカラダがまったく別物になりました
  リズムに反応して体が勝手に動くのです
  アタマで違うこと考えてても
  「あ 私の身体がリズムと一緒に脈打ってる」
  って感じでガンガン動くのです
  (中略)
  「自分のもの」というよりむしろ「自分」なのに
  それがもう「個」として動いてるんです!

でも今回のこの「YUMEGIWA LAST BOY」では、
「音の中に自分が溶ける」という感覚を得ました。
もう音を聴いている、というよりは、音の中に居る感覚。
むしろ自分が音の一部になっているような… だったらどんなに幸せだろう。
その音を対象として何かを感じる、というよりも
もう考えるなんていう概念も無くなってしまってる状態だった。

■そして三回目のMCコーナー。
コーダイの脱力MC(笑)、そしてミキちゃんの
「SMショーへようこそ。今SUPERCARはこんなつかみどころないライブをやってます(笑)」というMCなど。
おそらく全く踊れない(事実この日はお客さんがびっくりするくらいに動かず静かだった)ことから
こう言ってるのだとは思うが、こんな気持ちのいいSMあるもんか(笑)
や、気持ちいいと思った時点でもうSMなのか!(爆)

■そしてライブは終盤クライマックスへ。
「WARNING BELL」では幻想的とまで言えるようなループにゆるみまくり、
そしておそらく踊るために用意されたと思われる「STORYWRITER」と「WHITE SURF style 5.」の並び、
でもそこまでの流れに圧倒されていたのかステージ前は驚くほど小さな動きだった(笑)
「WHITE SURF〜」は私にとってターニングポイントとなった曲、
そのまさにブレイクポイントではその時のことを思い出して鳥肌がたった。
そして同時に同じような気持ちにさせてくれる。
ずっと2階席に座ってむしろ全く動けていなかったのだけれど、
まるで空を飛んでいるような気持ちでいた。

■そして少しの間を置き、「LAST SCENE」。
昂ぶりに昂ぶった身体を、まさに歌詞のとおりに、
“静かに 静かに ただ静かに 夢を見ている”
現実なのに、夢をみているような気分だった。
こんなにゆるやかで、やさしくて、美しい、やわらかな何かに包まれたような時間が
現実として存在してるなんて。
意識を通らず、感覚として身体が泣いているのを感じた。
最後の音が消え、メンバーがステージから去り、
場内が明るくなりかけてSEとしての音が流れてもその場からしばらく動けなかった。
頭の芯までふにゃーっと崩れていたようだった。
2階席の多くの人がアンコールは無いと思ったのか
その場から動き始めていた時、ステージが照らされた。アンコール。
慌てて戻り出す2階席の人。
でもまだ私はぼんやりと深く座ったままだった。

■最後の曲はそこに現れるには意外なベースのイントロで始まった。「SIREN」。
これで終わるというのは正直言って予想外だったけれど、
同じフレーズを繰り返す低い音はいつしか深い夜に染まって行き、
その重さは最後に切り離して披露されるということがとても合ってると思えた。
ついさっき、「Lucky」のような音を出していたとは思えないほど重厚な余韻を残して
10分弱ほどのその曲は終わった。
以前、アンコールで10分以上の「BE」で終わったことがあって
その時も脳みそをグルグルにされる音に倒れそうになったのだけれど
それよりも更に先へ、進化…深化したんだなあと思った。

■完全に場内が明るくなった。
のろのろと時計を見たら、ちょうと2時間だった。
ときをわすれた。
メールが入り、別の場所で見ていたm姉と外で落ち合った。
まだどこかぼんやりして、m姉と会ってもうまく口がきけなくなっていた。
口を開いたらまた泣きそうだった。


<SET LIST>
1 FREE HAND
2 JUSTICE BLACK
3 Sunday People 
4 SUNSHINE FAIRYLAND 
(MC ジュンジ)
5 BGM 
6 HARMONY 
7 Lucky 
8 WONDER WORD
9 HIRAMEKI INSPIRATION
10 Free Your Soul
(MC コーダイ、ナカコー) 
11 DISCORD 
12 Love Forever  
13 RECREATION
14 Strobolights 
15 YUMEGIWA LAST BOY 
16 GOLDEN MASTER KEY 
(MC コーダイ、ミキ、ジュンジ) 
17 ROLLIN' ROLLIN' 
18 WARNING BELL 
19 STORYWRITER 
20 WHITE SURF style 5.
21 LAST SCENE
--
en1 SIREN



■ちなみに2日目は本編に「Jump」が加わったセットリスト、アンコールは無し。
個人的に位置取りを失敗して、前に背の高い人がたくさんいたせいか
うまく聞こえない音があったり映像がほどんど見えなかったりで
しかもこういう雰囲気のライブのため人がまったく動かず、
場所をあちこち移動することもできなかった。
囲まれたような状態だと、初日のように音に集中することが難しかったな。

■最終日はその教訓を踏まえて、ひな壇最前列の見晴らしのいい場所で参戦。
本編は少々順番が変わったものの内容は2日目と同じセットリスト。
なのだが前二日と異なって、元気なお客さんが多い日だった。前の方は大暴れ。
それに合わせたのか?アンコールに「FAIRWAY」初登場。
これでライブ、そしてツアーそのものが終わるのはとても合ってると思いました。
水飛沫が光を浴びてるようにはねる音、さすがに私も身体が動いた。
楽しく踊って至福の三日間が終わりました。
そして演奏が終わり、去り際最後の最後、ナカコーがひとこと
「次はフジロックで」
キャーーーー!!と叫んだのは言うまでもありません(笑)
幸せだ!!!




■私はSUPERCARの音に触れるたびに「なんて美しいんだろう」と思うのですが
もうそのひとことにつきてもしまうため、
なるべくその言葉を使わないように感想を書くことに挑戦してみました。
でも難しいな。なんだか意味不明な危ない文章ですみませんでした(笑)
ただ私がひたすら心ふるえたことが伝われば、幸いです。


(そのうちに5/23付けに異動します)



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| るび | 2004/07/06 2:01 AM |
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