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【演劇】劇団パラノイア・エイジ「夜叉王の面」
◆劇団パラノイア・エイジ「夜叉王の面」
http://www.paranoiaage.com/
2008/04/30(水) 〜 2008/05/06(火)
@「劇」小劇場



平安時代後期、源家と平家により繰り広げられた永き争いは、壇ノ浦において平家滅亡という形で幕を閉じた。然し、平家の勇将 平知盛(たいらのとももり)は、三人の我が子と自らの白扇を敵将北条氏へと送り自害する。北条は平家筋で有りながら、此れを裏切り源家に組した平家にとっては憎き裏切り者であった。此れを不審に思った北条の嫡男、義時は此の白扇を見て狼狽する。知盛より送られたその白扇にはは、ただ一文字「血」と記されていたのだった。そして時は流れ・・・

友人m氏出演のお芝居を見てきました。楽日でした。

パラノイア・エイジは、古典・歴史ものをベースにしてその時代の人と人との儚き事柄を、殺陣や舞踊を織り交ぜて見せる劇団という印象です。今回も源平の時代を舞台に運命に翻弄される三兄弟を描いていて、今回m氏は主役!すごいー!

m氏は男性のもつ剛の部分と、それとは対極にある妖艶な部分、または激情と静寂といった両方を併せ持って演じることが出来る役者さんで、私はいつもうっとりと見てしまうんだけれども、今回は感情の起伏を抑えるような(というか抑えることを必要とされる)役柄だったせいか、終盤まではちょいとみどころ控えめでもったいなかったなあという印象… 比較的同じくらい登場シーンの多い「源頼家」が感情豊か(しかも派手におおらかに)な役どころだったので、余計にそう感じたのかもしれないけれども。

しかしそれは最後のシーンを強く刻むためのものだったのかもしれないな…そのくらい最後のシーンは印象的だった。運命に抗えず、精神の平衡を崩す悲しい瞬間。客席に背中を向けていてもその狂気は感じられました。ていうかむしろあのシーン、全身での動きでなくして、怒号と背中でそれを伝える演出って、結構チャレンジャーだよなあ… 私、それを託されたm氏はすごい演出をする人から大きなものを任されてる(主役なんだから当然なんだけど)んだなあとしみじみ感じてしまいました。

そしてタイトルにもなっているとおり、「面」が効果的に使われていたお芝居だったなーと。面を変えることで違う人物を演じたり(それは色を対称にすることで人物像もそうである、とか)、死相になってしまうお面、とか、表情の見えない場面とか…

ただ、個人的には脚本がちょっと物足りない印象…つづきがありそうな雰囲気のところで終わってしまった感じがあるなー。実際には三兄弟が運命によって本来望まない場所へそれぞれ行かざるをえない、という悲しい結末なんだろうけど…あそこで終わってほしくないって私のエゴかなー。歴史とはそういう救いの無い悲しいことの積み重ねなんだろうけども。




脚本・演出:佐藤伸之
出演:吉田匡孝、黒田知子、荒井典子、小松豊、宮川高幸、長縄龍郎、
木村望子、小森毅典、伊藤貴子、青木まさと、浅野好邦、宇野耕治、佐藤伸之
※上演時間:約1時間50分
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